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鈴木章先生講演会

 3月11日午後、本校第一期卒業生、ノーベル化学賞受賞の鈴木章先生による講演会が催されました。
鈴木章先生講演会
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 先生の講演は、2冊の本との出会いから始まりました。一つは、北大教養学部でめぐり合った「Organic Chemistry(フィザー教授著、ハーバード大)」。先生はこの本の廉価版を読んで大きな感激を受けたそうです。読み終わるたびに裏表紙に印をつけ、何度も読み返しその印は33個となりました。もう一つの本は、「ハイドロボレーション(ブラウン教授著、パデュー大)」、博士号取得後の研究を行った大学の教授の本です。帰国後先生は、北大で最も若い有機合成化学専門の助教授に就任されました。
 クロスカップリング技術は、すべて北大で行った実験から生み出されました。受診した病院の薬局で「鈴木カップリングでできたのですよ」と血圧の薬を処方された話、ブラウン夫妻との夕食の席で、ノーベル賞にノミネートした旨を伝えられた話など、思い出深いエピソードとして紹介されました。
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 講演後、鈴木先生は生徒からの質問にお答えになりました。
自然科学研究者になるために今からできることは
 ― 物理・化学・生物のどの分野であっても、興味を持つこと。
大きな成果を残すためには
 ― 一生懸命努力・仕事をする、やる前に細心の注意を払う、よく考えながら実験する、幸運もある。常に新しいものを見つけようという姿勢(serendipity)が必要。
高校のときの独自の勉強法は
 ― 塾はなく自分でやった。分厚くなくてもよいから、1つの良書を徹底的に読む、覚える。
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 最後に生徒会からの謝辞と花束贈呈、また、科学研究部から年間活動の記録誌が手渡されました。
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