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「新校舎での初の学校祭」

今年の学校祭は、新校舎に移転してから初めての学校祭です。旧校舎時代とは異なり色々な制約のある中で、見事に成功しました。今回は、新校舎第一回目の学校祭の中心となって活躍した、生徒会長と第54回学校祭実行委員長と生徒会指導部長の先生にお話を伺いました。

   

<パレードについて>

2年間実施されていたパレードが、親としては、なくなったのは非常に残念。

・パレードの実施については、一昨年も去年も生徒の意見が二分されていた。地域の人と関わりを持つことができるメリットがあるが、学校内のことが手薄になる。パレード復活1年目は、一年生は採点だけ、2年目はパフォーマンスのみの参加で山車の制作がなく、学校全体で盛り上がるという感じではなかった。

・宣伝効果は大きかったと思う。

・経験の蓄積が増えると、どんどん内容が発展し、学校内のことの他に、やらなければならないこと(山車の制作、パフォーマンスなど)が多くなり、負担が大きくなりすぎた。準備期間も短かった。また、公道使用のため、警備が必要。教員と親だけで安全を確保するのは厳しい。事故があったら大変なことになる。

<新校舎で実施による苦労>

◎新しい校舎ということで、装飾など制限が多かったのでは。

・新校舎を傷みのない状態で長く保つために、テープ、画鋲、釘、物品移動など色々な制限が多かった。しかし、教室の装飾についてのルール作りは、思ったよりスムーズにできた。最初は、教室の装飾は一切認めないとか、壁一面に段ボールをはめ込むようにして壁を養生してから装飾するなど様々な意見もあった。学校の管理に関することなので、生徒ではなく、生徒会担当教員と事務職との間で相談し、テープ使用禁止場所、石膏ボードの装飾禁止など、ルール作りをした。

・生徒会長の公約でもある、お化け屋敷実施については、装飾が大がかりになるので、校舎内ではなく、プレハブをレンタルして対応。幸い、プレハブ内を装飾しても良いということなので実施できた。プレハブのレンタルは意外と安く、2棟を一週間レンタルで20万円程度。(昨年度のパレードの予算は100万円ぐらい。)レンタル料そのものよりクレーンなどによる運送料が高い。

・旧校舎を使うことも案として出てきたが、法令や防災上の点からと管理系統が異なるなど、簡単なものではなく、利用は無理だった。

・例年3クラスだったお化け屋敷を2クラスに減らし、ステージ部門や映画部門のクラスなどを増やした。スケジュールの関係でステージのクラスを増やすのは意外とできなかった。

・「プレハブ内だけでは狭くて、お化け屋敷はできない。窓から出入りできないか。」と担当クラスから要望があった。無施錠状態になり、夜間不審者による侵入など盗難、破壊、放火など防犯上、防災上から認めることは難しいが、最終的には実施できた。

・去年は、使用教室の希望を各クラスからとっていたが、今年は部門ごとに生徒会で割り振った。水場が限られているので、パーラーは水道が使える地学教室のそばの教室を割り振るなどした。希望場所について各クラスから苦情があると予想したが、特にトラブルもなく進めることができた。

2年生が使用している2Fの教室は定時制と併用なので、学校祭の準備に使用することができなかった。3F、4Fの特別教室を2年生の準備に使用した。1つの教室に2クラスを割り当てなければならなかったが、2年生の協力もあり、特にトラブルもなく準備できた。

<準備開始が遅れたこと>

◎準備期間が例年より短かったようですが。

・生徒会長の立候補がなく、生徒会執行部の結成が遅れた。本来9月に結成するのが、1月までずれ込んだ。学校祭の原案作りが大幅に遅れ、今年は作業に入ったのが4月に入ってから。1次原案ができたのは5月の2週目に入ってから。生徒会顧問と執行部の打ち合わせの時間がなかなかもてず、また、当番校や定期考査などで職員会議にもなかなか提案できずスタートが遅くなった。

・食堂、パーラー、出店などの食券販売方法や、食材の仕入れ方法が、担当クラスが直接行うことになったが、トラブルもなく、代えって効率よくスムーズにできた。

<学校祭の裏話>

◎準備の時間が19時までというのは短いのでは。

・定時制の授業、作業場所の確保、帰宅時間、生徒の健康状況、授業の取り組みなど、さまざまな点を考慮している。以前は6時間授業終了後、20時まで作業を認めていたが、下校が親の自動車の送迎に頼らなければならない、疲労の蓄積による健康状態、授業に集中できない、帰宅が21時を過ぎるなど、防犯上からも見直しをした。現在は4時間授業のあと、19時までの作業となっている。定時制の授業があるので、音の出る作業やステージでのリハーサルなどは17時まで。

・市内の製紙工場から、新聞用紙のロールの包装紙「ワンプ」をいただいている。模造紙などを利用すると相当費用がかかる。東校の学校祭はワンプのおかげで成り立っているといっても過言ではない。

◎花火大会をやっている高校もありますが、何かみんなで盛り上がる企画があってもいいのでは。

・尾崎 数年前までは外で後夜祭を実施していた。たまたま雨で実施できず、体育館内で閉祭式という形で実施。各種表彰や学祭準備期間から撮影した写真やビデオを編集したものをスクリーンに上映するなど様々な企画が好評だった。また、天候に左右されないというメリットもあって今の形の閉祭式は定着している。残念だが、一般に公開していない。かつては学校祭で出た廃材やゴミを燃やしてファイヤーストームなどをやる学校も多かったが、今の時代では無理でしょう。

・ビデオ編集は相当苦労していた。

◎ディズニーキャラクターの階段装飾はすばらしい。

・生徒会執行部と有志(2〜3人)の10人程度で装飾した。人数が少ないのと、他の仕事が終わった後からの作業なので大変だった。

◎その他何でも。

・出店や売店で使用するテントを近隣の学校や幼稚園から借りている。生徒がリアカーで借りており、雨が降ったら、乾くまで返却できず不便。今年は、雨のため巨大な水たまりができ、テント利用クラスは大変だった。以前、PTAから借りたテントは軽く設置も楽で便利だったが、作りが弱く、雨水がたまったら壊れてしまい、ご迷惑をおかけしました。丈夫なテントは以前あったが、古くなり廃棄したそうで現在は本校にない。何かの機会にテントを用意できたらいい。

・ステージで使用するドラムセットを準備するのが大変だった。

・3年生に賞がなく、2年生が受賞するなど、投票のマジックもあった。

 

<最後に一言>

・生徒会長

生徒会の仕事の他に、自分のクラスのこともある。動き回っていたのでどれが大変というのではなく、全部が大変だった。また、みんなをどう動かすか考えるのも大変だった。しかし、それぞれが成長できたと思う。後輩には、これからもいい学校祭にして欲しい。

・実行委員長

一人だけではできないことがあることが分かった。ここまでやってこれて、楽しかった。